オスカー・ワイルド Oscar Wilde
2005年 03月 09日
途中までジャン・コクトーと混同して太ってるなーコクトーって思ってた。
この世には二つの悲劇がある。望むものを得られぬ悲劇と、それを得た悲劇
ワイルド役のスティーブン・フライが本人にそっくり。
その事実を知ってると小太りのおっさんが美青年にもてまくるので複雑な気持ちになる。ジュード・ロウが出るのは知ってたけど脇役でオーランド・ブルームやヨアン・グリフィズが出てくるのにはびっくり。オーランドはちょっとだけどめだちまくり。さすがエルフ(違う)。ヨアンに至ってはワイルドへの恋慕からジュード演じるポジーに嫉妬メラメラっていう場面まで…ランスロットがねえ(違う)。ベントにもクライブ・オーウェンが出てたし、イギリスの顔のいい俳優は一回くらいはゲイ関係の作品に出ておく事になっているんでしょうか。日本の役者だったらヤクザ役、アメリカ人だったら軍人役ってかんじで。
ワイルド、時代の寵児だし残してる言葉を読んでも世の中を見切ってるかんじ。
Most people are other people. Their thoughts are someone else's opinions, their lives a mimicry, their passions a quotation.
殆どの人々は他の人々。彼等の思考は誰かの意見、彼等の人生は模倣、そして彼等の情熱は引用である。
でもなぜか性格悪すぎ、でも魅力的というたちの悪いボジーにはまっちゃうんだよねえ。ミケランジェロもだけど天才タイプの芸術家って若さ、美、悪に溺れちゃうもんなんでしょうか。ロスの方が絶対ワイルドの為を思って行動してるのに気持ちはそっちにいかないとこが恋愛の理不尽を描いてるなーっていうのと当時の雰囲気、ジュード・ロウの美しさ(説明不要なラストの笑顔)がよかった。
when one is in love, one always begins by deceiving oneself;and one always ends by deceiving others.That is what the world calls a romance.
人は恋に落ちると、まず自分を偽る。そして他人を欺くことで終わりを迎える。
それが世に言う恋愛だ。
日本版キャスト(今回かなり苦しい…)
ワイルド:升毅(年取り過ぎだけど作家の雰囲気あると思う)
ボジー:成宮寛貴
(ルックスはいいと思うんだけどボジーの非情な演技は難しいかも。)
ロス:佐々木蔵之介(演技力あるので楽勝)
コンスタンス:和久井映見(耐える妻役ならトップ)