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主に洋画新作映画の感想を中心に俳優やミュージシャンのTVでのインタビュー書き起こし


by 7_7seven
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レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまでRevolutionary Road

予告で見た時は「レオとケイトが倦怠感を迎えた夫婦演じるのか〜」と両名好きだけどあんまり食指も動かなかったのですがラジオで「シャイニング」みたいな映画と聞いて俄然注目。意気込んで初日に見てきました。
レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまでRevolutionary Road_c0005072_2334463.jpg

日本と一緒のデザイン。でもこれじゃ恋愛ものと勘違いしそう…。

想像以上にダメ−ジ…。舞台設定の50年代のアメリカといえば何というか夢いっぱい!なイメ−ジで実際ケイト・レオの美男美女カップルが高級住宅街の一軒家に子供達といる姿とかはすごく美しいんだけど中身がもうドロドロというかなんというか。
未婚なのでケイトの焦燥感が実感としてはわからないけど愛した相手(+自分も)が偽りの幸せを演じつつどんどん魅力をなくして行く様を見るのが辛かったのかな。
今に甘んじてしまうレオの方が気持ちとしてはわかる。「いいたいことはわかるけど今でも充分幸せってなんでいってくれないのか?」ってかんじなんだろうけど実際はケイトの気持ちとかあんまり聞いてない。そこらへんのしょうもない感じも上手くて何回も「レオ、上手いなあ」と感心してしまった。同僚から「モテるよね〜」みたいに冷やかされて満更でもない表情するとことかほんと上手い!でもこんなに上手くてもオスカ−から外されるなんて…こんな普通にやな旦那役ってなかなか難しいと思うんだけど。

もちろんレオだけでなくケイトもキャシ−もとにかく皆演技上手い。人間同士の距離感、会話の微妙な間とかもさすがサム・メンデスってかんじでほんと隙がない上手さ。
好きな作風の監督じゃないけど本当に達者な監督だと思う。
オスカ−ノミネ−トのマイケル・シャノンもなんともいえない存在感。
略歴見て段々思い出して来た。8mileのエミネム母の浮気相手やってた人?ラッキ−ユ−ではエリック・バナに妙に絡んでた奴だったような(エリック逃げて〜と思った)。見ている間「どっかで見た!この顔この目つき!」とムズかゆい思いをしましたよ。

ラスト、思ったよりきつい展開でああって感じだったんだけどすごい緊張感のまま引っ張っていく演出力、ケイトの静かな狂気が怖かった。同じく一見幸せそうな家族の暗部を描いたアメリカン・ビュ−ティ−より淡々としたところがまた怖い。
カップルにはおすすめしないけど、浮気に関しての展開は見ておいた方がいいかも。ある意味一番悲惨なリアクションだと思った。しかしああいう告白の場面、よくあるけど何でいうかなあ…。
重い気分にはなるけど見応え充分、映画としての完成度は非常に高い!のでおすすめです。

○久々の更新!前回は特に感動もしなかったラブコメで止まってるのがなんとも…。感動しすぎるとおいそれと書けなくなる→何書きたかったか忘れる→更新止まる、の悪循環だったので今年こそは見た日に短くてもいいから書いていこう!と思います。
取りあえず年末〜今年みたのに書いてない分の覚え書き。感染列島、プライド、チェ・28才の革命、ワンダ−ラスト、ヘルボ−イ、007慰めの報酬、ワ−ルド・オブ・ライズ、シャイン・ア・ライト、PARIS、マルタのやさしい刺繍…だったと記憶。覚えてる限り書いて行きたいと思います。
by 7_7seven | 2009-01-25 00:09 | ら行の映画