人気ブログランキング | 話題のタグを見る

主に洋画新作映画の感想を中心に俳優やミュージシャンのTVでのインタビュー書き起こし


by 7_7seven
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

キングダム・オブ・ヘブン Kingdom of Heaven

試写会で「キングダム・オブ・ヘブン」
2005年の楽しみのひとつ、リドリー監督の新作&オーランドの大作初主演!
しかし十字軍のことよく知らないけど大丈夫かなーと思いつつ試写会場へ
キングダム・オブ・ヘブン Kingdom of Heaven_c0005072_219135.jpg

スコット・フリーのOPはわくわくする

予想してたのとだいぶ違っててびっくり。もっとわかりにくい話なのかなーと思ったけど十字軍とか歴史とか知らなくても十分堪能出来る。トニーもだけどスコット兄弟ここまで来たかーというかんじ。もう兄弟やりたいことしかやりません宣言。職人さんが自分の技の粋を極めたような作品というかものすっごく抑制がきいてて映像も演出も素晴らしい。特に映像は光と陰、人物の表情、衣装、風景、戦闘シーンと研ぎすまされた刃のよう。長尺というのとなじみのない題材なので日本ではそんなにヒットはしないかとおもうけど、どうかなー。「グラディエイター」が歌舞伎ならこれは能というような個性の違いなんだけど食わず嫌いで見ないのは損だと思う。

オーランドはよく頑張ってた。すごく聞き取りやすい英語話すんだと今回確認。俳優陣はもうこれでもか!の名優揃い踏みだったからそれに負けないで最後まで主役でいたのだけでも快挙。他の役者だったら妙に生々しかったりするけどオーランドの何にでも馴染む水のような個性が生きたと思う。唯一エヴァ・グリーンがあんまり魅力的じゃなかったのが残念。リドリーの描く女性ってどこか外見も仕草もサイボーグ的というか、あんま人間的じゃないかんじ。そうじゃないのってテルマ&ルイーズくらい。逆にレプリカントとかはすごく生き生き描くんだけど。シヴィラ自体はいいキャラクターだから惜しいなー。

ラブシーンのあまりの短さとスタッフロールのあまりの長さにびっくりの二時間半でした。日本版キャストと二回目鑑賞は明日。
by 7_7seven | 2005-04-26 23:50 | か行の映画