映画やあれこれ


by 7_7seven
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英国王のスピーチ The King's Speech

やっとこ英国王のスピーチを見ました。
監督トム・フーパー     脚本デヴィッド・サイドラー 
音楽アレクサンドル・デプラ 撮影ダニー・コーエン

アカデミーの総なめ状態に「ソーシャル〜」好きだったせいもあって「そんなにいい映画なのかなー」状態だったのですが、やっと見てきました!受賞効果かお客さんも多かったです。
午前十時の映画祭前に流れていたのもあって予告は何回も見てて、それだけで涙ぐんでたんですが、やはり本編もよかったです。
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俳優の顔出さないでかなり思い切った構図。でも特長ある顎でわかるかな?


台詞以外での表現が上手い!
冒頭のジョージ6世スピーチ大失敗で目を伏せるエリザベス妃、でどういう物語か、主人公の置かれた状況、性格までさらっと説明していて無理なく物語に入っていけます。この映画は一貫して派手な盛り上げなどをせず、それぞれの台詞やエピソードを的確に織り交ぜながら語っていくのが特徴。たとえばジョージ6世と娘たちのペンギンの話で主人公の性格や家族仲まで表現し、それを後半の即位後の娘との挨拶と対比させてジョージ6世の置かれた立場、心境などを表現したりしていて、すごくうまい!です。


コリンの応援したくなる感爆発
無駄な台詞やエピソードもなく、どれも何かを暗示したり後で出てくるエピソードに掛けてあります。そういう枠組なので俳優同士の演技がしっかり堪能できるといううれしい作り。
コリン・ファースは主演男優賞受賞も納得の抑えた中にもにじみ出る王の感情を見事に演じていました。誰でも応援せずにはいられない王を作り出してました。


バートン以前のヘレナが帰って来た!
ヘレナ・ボナム・カーターは監督が「眺めのいい部屋」のファンだったとかで高貴なキャラクター復活!でも垣間見えるパンクな雰囲気はヘレナならでは。旦那の映画で不思議爆発ばかりじゃなかった!このヘレナ気に入られた方は「鳩の翼」も是非どうぞ。ジェフリー・ラッシュはもちろんうまくて、もっと熱演しがちなところを抑えていてGOOD!この映画全体に「頑張って演じてます!」な人がいないところもよかった。あと去年の「ハートロッカー」に続いて「オスカー受賞作にちらっと出演」をしてるガイ・ピアースやデレク・ジャコビも出てて嬉しかった。


困難から逃げない話
お話的には史実なのでえーって所はなかったけど、この映画ができるまでのエピソードやエリザベス妃の話には心動かされました。クライマックスのスピーチが戦争へと進んでいくという暗さ、でも国民の意気を揚げたという高揚感、二人の友情、家族愛、などが混ざりあって複雑な情景。台詞が素晴らしく、しかも俳優の演技がしっかり見られるものなので舞台でも面白いと思います。大泣きしたりする感動ではないけど、一人の人間が困難から逃げず、でも征服せず、自分に取り込んで、周りの人と交流していく姿は世界中、世代を越えて共感を呼ぶと思います。


いい映画だし好きだけど…
ということでとてもいい映画だし好きな作品でもあるのですが、なんというか、「普通に良作」というかんじで嫌みなさ過ぎというか(兄王子の描き方とかに薄いかんじはしたけど)欠点がないというか、監督のそつのなさに物足りなさを感じたりしましたが、お金を見て損のない作品だと思います。
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by 7_7seven | 2011-03-09 00:35 | あ行の映画