私の考えるよいアイドル映画の定義〜謎解きはディナーの後でと007スカイフォールと刑事ジョン・ブック
2013年 09月 16日
自分が考える「アイドル映画」とはアイドルが主演という訳でなく、さらに映画自体の完成度は別として
・主演(アイドル)の見せ方、演出が多彩で最大限に魅力を伝えよう!としている
・主演のかっこいい、可愛い場面だけでなく色々な表情を見せる事に力を注いでいる
・「見た事ない○○が見られて満足!」とファンに思わせる 映画です。
<私の考えるよいアイドル映画>
1・アイドルが色々な格好をする(露出度も多彩で)
2・1の格好に落差があるほどよい(ゴージャス〜ボロボロの落差やコスプレ感溢れるものなど)
3・ラブシーン必須だがうやむやで終わる(がっつりやらないのがアイドル映画)
4・アイドルがひどい目に遭う(火・水・爆発・拷問で危うし!など)
5・アイドルが色々な場所に降り立つ(これも落差がある程よい)
今回の「謎解き〜」だと
1・櫻井のホームズ姿・北川のドレスとスーツ
2・櫻井のプールでぷかぷか・北川のドレスと地味スーツ
3・爆弾や無人島、タイタニック
4・爆弾や無人島
5・客船・無人島・シンガポール
そこそこクリアといったところでしょうか。
櫻井と北川はほんとにアイドルなので3のラブシーンの入れ方に工夫が必要な所をコメディっぽく上手く演出してたな〜と思いました。
アイドル映画について考えたのは「刑事ジョン・ブック 目撃者」を午前十時の映画祭で再見した時で、随分前に見てて印象は「アーミッシュ・けなげな子役・ヴィゴの若い頃が見られる・渋い刑事もの」だったのが、今見たら「ハリソン・フォードのアイドル映画」だったというびっくりの印象に…。
1・刑事の服・アーミッシュの服
2・同上
3・ヒロインとの微妙な恋愛描写
4・負傷・喧嘩・アーミッシュな仕事をさせられるが下手
5・警察のある都会とアーミッシュ村
アイドル映画っぽいなーと思い始めたのはハリソンがアーミッシュの服に着替えたらアーミッシュの女性たちからクスクス笑いが起きて「なんだよ!」な顔のハリソンの描写あたりから。監督のハリソンの魅力漏らさずお届けします!を感じました。
時期的にはSWもインディ・ジョーンズも成功してワイルドなイメージがついた頃で、そのイメージを残しつつアーミッシュの要素を入れる事で文芸的というかただの刑事物じゃないよ、な作品に。
映画の出来もよかったしアイドル映画としても秀逸という希有な例だと思います。
さらに最近のアイドル映画の大傑作「007スカイフォール」に当てはめると
1・スーツ・ジャージ・水着・シャツとジーンズ
2・スーツ〜ジャージ
3・ボンドガールとの寸止めラブシーン
4・味方に撃たれる・ワニに迫られる・男に迫られる・実家を焼かれる
5・イスタンブール・ロンドン・地元
私服とかは「…」なダニエルさんですがボンドの時は最高にスタイリッシュ!
ボンド映画こそアイドル映画の王道。特にスカイフォールは監督も「最高のアイドル映画を撮ってやるぜ!元カノの旦那だけど」と氷水に落とすわ火であぶるわ、意味なく蠍酒したり(ほんとに意味なくて笑った)プールで泳がせたりワニと絡ませたり、一方で最高に美しいトム・フォードのスーツを着せたりで絶好調でした。
近作だと「ウルヴァリンSAMURAI」もヒューのアイドル映画でボロボロの髭から一気にこざっぱりになったりは正にシンデレラ描写。X-MENのメインシリーズとは違って衣装も和服着たり多彩でした。
キアヌもジョニデも映画内でほぼ格好変わらずの役が多くて私の考えるアイドル映画とは縁が薄い…。
自分大好き!自分でプロデュースもなんでもやっちゃうもんね!のトム・クルーズは案外アイドル映画になってない。特に自分でプロデュースになってからは「トムのPV」色が強く、アイドル的な演出(色々な姿になって色々な目に遭う)がない。アイドル映画の金字塔「トップガン」で世に出たトムだけに是非自己プロデュースを解いてまた傑作アイドル映画を作って欲しい。
主演のファッションや小物が流行ったりすればアイドル映画として上がり!そういう意味でも007シリーズは王道を歩んでいます。