映画やあれこれ


by 7_7seven
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それでも夜は明ける 12 Years a Slave

ネタバレあるので未見の方お気をつけ下さい。
今年のアカデミー賞絡みの作品続けてみてますがどれも重いですね…見応えあるんですがやっぱり続けてだと堪えます。これもう題材+監督の作風でかなり足踏みしてましたが見てやっぱり重かったけど見てよかったです。しかし「それでも夜は明ける」って全然明けてねえ!ってかんじでタイトルに偽りありでした。
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デザインは日本版も一緒。この絵に日本版タイトルだと「ショーシャンクの空に」みたい?とか思うよね…

相変わらず構図完璧で絵画のように絵が美しい!それなのに登場人物の苦しさをそのまま擬似体験するような映像で初っ端から観客をぐいぐい世界に引っ張って行きます。私始まってから奴隷になったとソロモンが気付くまでずーっと口ぽかーんとしてて正に主人公と同様思考停止でした。


人種差別にまつわる描写がきつくて(首つり場面は絵の構図、音の演出、時間の演出とまさに生かさず殺さず。見てて息が詰まりそうだったわ…)現代の日本人である自分から見たら信じられない!だけど、当時自分が生きていてそこにいたら、たいしたこと出来てなかったろうなと。なのでカンバーバッチの演じたフォード氏がすごくリアルでよかった。カンバーバッチさんは家柄よい=奴隷主人だった家柄だったそうでそれでこの役受けてあの演技は本当根性あるし、演技もよかった。
フォード氏の聖書の言葉に鳴き声が重なる演出は何とも言えない雰囲気になってた。


そしてマックイーン監督のミューズ、ファスベンダーはきっつい役なのに今回も最高!!
彼の真骨頂「超不器用!気持ちバレバレ!やることクズ!でも一番傷ついているの本人」が今回も。
嫉妬で追いかけて芸人並みのコケを披露したり、深夜皆叩き起こして超盛り上がらないダンスパーティしたり、怖がらせたいのか笑わせたいのか。嫁さんのサラ・ポーリーも「あっこの嫁さんじゃしょうがねえ!」な硬質な嫁さん(怖くて悲しい)で素晴らしい。助演はルピタちゃんよりこちらに上げてほしかった。

ソロモン役のイジョフォーも当時の教育を受けた黒人こうだったろうなあって雰囲気で、ソロモンがヴァイオリンを壊した場面は自分の心も折れた気分に。高スペックだからとか主人に気に入られたからって生き残ったり解放された訳じゃないのが怖い。ラスト、開放感、爽快感0で何も解決してない感が迫って来て何ともいえない気持ちに。

あと皆言及であろうブラピの役。作品出来るまで色々事情があってのことだろうけど、これがフィクションだったら「こんな奴いるか!」(実際いたんですが)って言いたくなるような現実感のない役に加えてブラピの持つ独特の軽さとスター性で「やあ!俺は未来から来たんだ。教えて上げようこれから奴隷は解放されるよ!」とかいいだしてもおかしくない役に。デカプリオは嫌な白人の役やったのになあ。相変わらずのクズっぷりがキレキレだったポール・ダノ、売人のジアマッティもちょっとしか出ないんだけどさすがのインパクトでよかった。


もう一回見るのは厳しいけど見てよかった!な映画でした。
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by 7_7seven | 2014-04-01 22:58 | さ行の映画