リベンジ・マッチ Grudge Match
2014年 04月 13日
監督ピーター・シーガル 脚本ダグ・エリン ティム・ケルハー ロドニー・ロスマン
原案ティム・ケルハー 音楽トレヴァー・ラビン 撮影ディーン・セムラー
このポスターもかっこいいじゃないですか!!
おじいちゃんボクサー
ロッキーやレイジングブルのセルフパロディとか何とか言う前に2人の健康ばかりが心配に…。スタはあれこれアクションやってるからいいけどデニロは美食がたたってとんでもなく巨大化しちゃってるし、話の流れ的にもある程度は身体絞らなきゃ行けないし、ハラハラしながら見ました…が、やっぱり腐ってもボクシング名作を演じた2人、ちゃんと素人目にも変わったな!と思うくらい身体変わってて偉かったです。
味付けより素材をお楽しみください
勝ったり負けたりを繰り返してた因縁のボクサー2人が老年を迎えて決着をつける、そこへスタの元カノ・キムやら偏屈トレーナーのアラン・アーキン、デニロの息子も絡んで、というシンプルなストーリーに、2人のロッキー&レイジングブルのキャラと俳優本人のキャラを混ぜてコメディ仕立てに…あんまパロディ的なコメディ部分は成功してないけど…俳優自体の味で十分楽しめる、という味付けはともかく素材をお楽しみ下さい、という作品です。
スタローンとアーキン、いい!!キム、うざい!!
スタリーンとアーキンがグダグダしゃべってるだけで見る価値あり。いつものスタの朴訥無口キャラにアーキンの口達者な頑固じいさんの会話が楽しすぎる。特に酢のくだりは最高です!
そして元カノキムがうざいうざい。キム作品はほぼ絶賛の私ですがこれだけは登場毎にチッと舌打ちしたくなる女でした。てめえが浮気しといてデニロ最低呼ばわり、しかも息子は血がつながってるのにさー(実際デニロ最低なんですが)
最低男を楽しげに演じるデニロ。もはや余暇
デニロは明るくて魅力的だけど肝心な所が最低〜な男を楽しげに演じてました。飲食店やってたりデニロ本人も取り込んだキャラで体重の増減から演技からよくやるな〜でした。
決戦の時にグリーンのガウン着ててミリオンダラーベイビーっぽいと思ったらマクドネンってアイルランド系の名字だからかも。
そっくりの息子は…!
そして今回一番いいな!と思ったのがデニロの息子役。ほんとにデニロに似てるし「昔やんちゃだったけど更正後堅い職業についてる男」に見えて、よく探して来たな〜と。私は「ずっと会っていない息子がどんなダメな父親でも血のつながりでもって慕って来る」って男の人のドリーム全開ですごい嫌いなんですが今回の話は「こういうのだったらあるかも」という位ふたりがはまり役だった。
で、この俳優誰だろと調べたら…ジョン=バーンサルって「ウォーキンデッド」の方が有名みたいだけど見てないので「ウルフオブウォールストリート」のブラッド役でびっくり!ヒゲのドラッグ売人ですよ!全く違う!
あのヒゲの売人がこんなよい息子に…
キム役がうざい以外は色々ハッピーエンドで楽しいです。アラン・アーキンが「Dancing with the Stars 」ファンだったり(ラストがまた楽しい。でも日本でも知られているのに「スターとダンス」って…と思ったら奈津子様が翻訳だった)、格闘系のカメオが楽しかったり(特にラストのタイソンVSホリフィールドとかチェール・ソネンとか)色々見所あるので軽〜い気持ちでご覧下さい。