ジェームズ・ボンドを夢見た男 FLEMING: THE MAN WHO WOULD BE BOND
2014年 05月 06日
見た目すごい面白そうなんですが…
嫌な男だな!フレミング
かなり事実とは変えてあるんでしょうがフレミングがボンドの短所を固めたような人物に描かれていて、遺族は怒らないのかなーと心配に。政治家のボンボンでイートン校もコネで入った軍隊も素行不良で中途半端に辞めちゃって、実家にぶら下がり、プレイボーイ。その対女性もあんま褒められたもんじゃない応対で、ドミニク・クーパーはいい俳優だと思うけど今回演じたフレミングには全く魅力を感じませんでした。演じようで魅力的な人物に思えるのか謎ですが…。本人とも似てないし、なぜ彼に?
万国共通!モテるのは悪坊ちゃん次男
そんなアホな弟を見捨てない兄ちゃん(ルパート・エヴァンスが好演。こっちの方がフレミングに似てた)は「バトルシップ」を思わせました。ドラマの後にあったドキュメンタリーによるとフレミングは年長の男性に受けがよかったらしく、Mのモデルになるゴッドフリー(サミュエル・ウェストが好演)はかなり気難しい人物だったのにフレミングには甘かったとか、プレイボーイより人たらしな人だったのかな。そこらへんドラマで上手く描いてくれたら納得なんですがそうでないのでフレミングの煽りで飛ばされるゴッドフリーが気の毒で…。
最高にうざい恋愛パート
ボンドよろしくプレイボーイで色々な女性にちょっかい出すけど中でもアン伯爵夫人(SHERLOCKでアイリーン役だったララ・パルヴァー)との恋愛がうざいことこの上なし。不倫時代から延々あーでもないこーでもないと周りを巻き込んでうだうだやるんですが、毎度お互いを罵って暴力込みのセックスに突入、というのを繰り返して4話まとめて見たので正直またかよ状態。ボンドの拷問シーンにみられるSMっぽさはここからですよ!といいたかったのか。それにしてもしつこくて最後はコントに見える始末。2人の恋の行方は?みたいに4話引っ張ったけどいきなり一話冒頭で描いてるのでハラハラもしないし。見た目は綺麗だけど傍迷惑な2人でした。
面白かった所
特殊部隊30アサルトの描写とかフレミングの母親とか。母親のきっつい言葉がMの言葉のモデルになっているそうで。優等生の兄贔屓、そして自分の男関係は棚に上げてお説教、という母親なのでフレミングの女性への対応が歪むのもしょうがないかなとちょっと同情。しかし結婚したのは貞淑じゃなくて母親と似たような女性だったからマザコンでもあったんでしょう。
文句書いてたら結構な長文でびっくり。不良坊ちゃんがスパイに!そして世界一有名なスパイの作者に!とか絶対面白いし魅力的な人物のはずなのに異常に私にはまらなかっただけで結構面白いかと思います…。再放送あったら是非!