映画やあれこれ


by 7_7seven
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ナイトクローラー Nightcrawler

全米公開から楽しみにしてた「ナイトクローラー」を見ました。公開初日だから劇場も妙な盛り上がりがありDVDとかネット配信とかで見たらこの雰囲気は味わえないよねーと大満足。内容は一事で言うと「爽快胸糞サクセスストーリー!!」ジェイクへの信頼感が増した一本。脚本出身の監督にThere Will Be Blood らのPTA作品からMI5の撮影のエルスウィットに監督の奥さんのレネ・ルッソとキレキレ!

監督  ダン・ギルロイ  脚本  ダン・ギルロイ
音楽  ジェームズ・ニュートン・ハワード   撮影  ロバート・エルスウィット

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この独特の色使い!夜の空気と赤い車とジェイクの眼光のコントラストが素晴らしい


見どころ1・自己啓発本の権化ルイス
とにかくジェイクの演技だけ,いや目線だけで見どころと言えます。頼んでないのに超減量してくるのもさすが。ルイスへの正しい対応の仕方は冒頭の工場長の「上手い事言ってもやる気見せても底値以外では取引しない。なぜならコソ泥だから」なんですがどんどんルイスに感化されていく人たち…。「既に成功したように振る舞う」とか「自分の価値を自分でつける」とかルイスのいってること・やってることって自己啓発本まんまなんですが普通の人にあるリミッターがないからどんどん自己実現しまくってるのが怖い!自分的に一番怖かったのはキャスターに「金曜はそのネクタイだねー(似合ってるよ!)」な目配せ&笑顔でした。こわいよー!!!


見どころ2・人としての境界線も軽々スキップのルイス
レネ・ルッソ演じるプロデューサーも登場時から下衆いなーと思ったらどんどんレベルアップ(っていうのか)していくのがすごいし「中産階級以上の不安」を煽るというポリシーのぶれなさもすごい。映画中何度も「それって人としてどうなのよ…」って場面が続くんだけどどんな悲惨な場面でもカメラ通して「でも皆が見たがっているのはこれだ」って思うと結構誰でもその境界線を超えちゃうものなのかも。人間の見たい・知りたいって欲求って相当強いし,さらにルイスがやったように色々なものをコントロールしたいという欲求もものすごい力があると改めて思いました。自分の下衆さを色々鑑みた次第です。


見どころ3・弱点のない男ルイス
ルイスが見事に感情移入もへったくれもない人物なのがいい!見ながら「こいつ早く捕まらねえかな…チッまたうまい事いきやがった!」の繰り返し。ジェイクも「他人の気持ちとか考えないで利益を追求出来る人が資本主義社会で成功出来る」とか語っててなるほどねと。これ見たら「ウルフオブウォールストリート」のジョーダン・ベルフォートとかすげえ爽やかでいい奴じゃね?裏切るけど仲間も嫁さんもいたし。ルイスの場合友情・仲間・女・金・名声・クスリ・酒etc男が踏み外しそうな要素がスルーなのが強い。助手君と相棒な連帯感でるどころかずっと超敏腕CEOみたいな態度だったし。激安で雇っておきながらお前はジョブズか!な言動にはじめ笑ってたけどサクセス続いて「もしかしてこのまま本当にCEOになるかも」でこえー!!ですよ。女関係もレネに惚れてるかと思いきや「こないだみたいに拒否るなよ!」って実際の場面あるよりルイスのキャラクターと2人の関係が伺えて上手い。


とにかく「見ようかな?」とか迷われてる方は是非!劇場に駆けつけてジェイクの凄絶演技とルイスの下衆っぷりを堪能しつつ自分の下衆レベルにも思いを馳せてみてください!見て損なし!
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by 7_7seven | 2015-08-22 21:51 | な行の映画