エリザベスタウン ELITHABETHTOWN
2005年 11月 11日
こっちの方がおしゃれでいいなあ。日本の方が内容にはあってると思うけど
んー予告と違う!なんか「ビッグフィッシュ」みたいな父息子の話かと思ったんだけどどっちかというと死者より残された人がどのように自分に折り合いをつけるかという話だった。というかそれも一部でなんか恋愛要素や地元にまつわるコメディぽいところとかいろんなものがごっちゃで散漫なかんじが。
しかしキャメロン監督、自分大好きに拍車がかかっているような。なんといっても自分=オーランド。しかもこのオーランドがまた「頭文字D」に続くお膳立てされ男で、作品中自分の意志でなんかした場面ってほとんどないのでは。最終的には超力作ノート(あれはいつ作ったんでしょうか)を元に旅行。フツー父子で旅行する予定でそれが亡くなって駄目になった設定だったら自分でルート考えていくだろうよ。
「あの頃ペニーレインと」ではどんな描写だったか忘れたけどキャメロン監督は父親と衝突とか葛藤とかなかったんじゃないか。スピルバーグやバートン監督作における父親と比べるとあまりにも父親像が曖昧。好かれてた人物だったみたいなのにその人柄を思わせる描写がほとんどないし。ドリュー長男で家も離れて色々あったはずなのに「いいお父さんだったなー」ってくらい。どっちかというとお母さんの方に気持ちがいっていてその場面は監督の思い入れが強そうだった。
あとキャメロン監督って「一見気が強くて、でも人の気持ちがわかって貧乏くじを引く男運が悪い」女性が大好きなんだねー。今回のキルスティンが監督の好みを集約させたヒロインだと思う。女性側からガンガン押してくるから男側はらくちん。
はじめの解雇の場面(ウィリアム・ボールドウィンの肥えっぷりに驚愕)から現実離れしてるし(マーケティング大好きアメリカであんなのありえねー)ファンタジーとみた方がいいのかな。役者も監督も好きな作品なのに微妙な気持ちになってしまった。音楽とかはよかったんだけどなー。
あの赤ちゃん騒ぐのやめるビデオは欲しかった。