映画やあれこれ


by 7_7seven
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ミュンヘン MUNICH

見てて書き損ねシリーズ「ミュンヘン」これは二回も見たのに感想書く気に中々なれなかったんだよねー。今日は久々に野球観に行ったのに負けちゃうわ乱闘はあるわでしょんぼりだった。ほんとはかもめ食堂でも見るかと思ったけど時間も合わず…。
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エリック・バナの顔がほとんど見えないという悲しいポスター

見る前は「精鋭のモサドがひとつひとつターゲットを消して行き、主人公の隊長が悩む」というのを予想してたんだけど精鋭でなかったのでびっくり。ものすごいプロ集団じゃなかったのが意外だった。あと「スピルバーグの持論が延々と続くユダヤ寄り」の映画なんだろうなーという予想も見事に外れた。どっちからも抗議されてるし。しかも「暗い真面目で退屈な社会派映画」なんだろうなーというのも外れた。こういう自分のバックグラウンドを探るような重いテーマでも面白く(というと語弊があるけど人に見せる作品としてレベルの高い作品に)撮ってしまうところにスピルバーグの監督としての力と業を感じてしまった。

話としては場所が淡々と移動してるし今どの国でどのターゲットを狙ってるのかがわかりにくいけど命令を受ける所からラストシーンまであっという間に感じた。長尺なのにすごい。重いシーンと食事のシーンなどのコントラスト、隠れ家とパパの家などの対比などメリハリが効いてる。キャラクター描写も的確で特にアリとかは短い場面ながら品格を漂わせて演出と合わせて素晴らしかった。

主役のエリック・バナは(80%はバナ目当てで見た)さすがのさすがに上手く、確かに力はいりすぎてる感はあるけど主人公の持つ「どこにでもいる感」を上手く出しててよかった。これがスター俳優や演技派と名の通った人なら見る方も自分からは遠い事としてみたんじゃないかと思う。バナは演技もだけど当時のファッションも似合っててこれまたよかった。スタイルよくていいなあ。なんだかんだいわれてる新ボンドもいい演技してた。ちょっとした女性キャラまでキャスティングにかけては他の人が考えられないくらいはまり役のひとばかりだった。バナに関してはこの後ラブコメ「ラッキーユー」が楽しみ。来日しないかなあ。って公開するよね…。

テーマだけど「今更なことを映画にしたスピルバーグ」とかあちことで目にしたけどこんなに自分を偽らずいいたいことを作品にしたスピルバーグに感動した。特にアブナーがアリに問う「なぜパレスチナにこだわるのか」というのはアメリカで育ったユダヤ人のスピルバーグの正直な気持ちだと思う。この映画で自分が理解出来る事と理解出来ない事、皆に考えて欲しい事、をきっちり表現してあとは見た人に委ねたスピルバーグに大人になったスピルバーグというかアーティストとして生きて行こうという気概を感じた。もう家族の愛情も地位も金も名誉も手に入れて後は好きなスタッフと好きな作品を作っていけばいい人生なのに敢えてそうの道を選ばずユダヤ系の友人や色々なバッシングを受ける覚悟を決めたのはすごいと思う。私はスピルバーグを応援します。(ナイナイのオールナイトの口調で)
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by 7_7seven | 2006-04-16 23:34 | ま行の映画