ペルセポリス PERSEPOLIS
2008年 01月 20日
この作者独特の画風が動くとどうなるのかなーと思ってたらすごくいい!動きも絵柄にあってるし。しかし字幕が読みにくくて困った。ほぼモノクロの画面だから普通の白のみの文字じゃなくて昔のモノクロ映画みたいな文字がよかった。その分フランス語を真剣に聞いたけど習って早2年だけどさっぱり上達せずの状態なのできつかった、声優はフランス語はキアラ・マストロヤンニとカトリーヌ・ドヌーブ!で豪華。しかし監督のインタビューにあったけどハリウッド映画化して父母役をブラピとJLo.ってどうよ。
映像はすごくいいんだけどこの主人公の行動がどうも…。あれだけあの時代に恵まれていて(祖父は王族だったらしいから裕福なのはわかるけど)家族もすごくいい人に囲まれていて)娘思いで温厚で知的なお父さん、お母さん、何より含蓄のある台詞満載のおばあちゃん!深い言葉の伯父さん等に囲まれて育ったのに留学以降のこの主人公の行動の行き当たりばったりさというかだめんずさには見てて脱力でした〜。あんなに色々見てきてそれかよ、と。まあそこらへんを自虐的に描いたりユーモアもたまに入るんだけど共感までは至らず…。お母さんの「平和な国でしっかり教育を受けて自立して欲しい」っていう願いの真逆いってるし。本人も忸怩たる思いがあったかもだけどちょっとなあという印象が。イランの激動の時代でこの選択っていうのが逆に面白かったのかな。でもその後はグラフィックノベルで認められて映画も成功してって才能を開花させたんだからお母さんも喜んだと思うしいいか。