映画やあれこれ


by 7_7seven

カテゴリ:わ行の映画( 1 )

今日はマンマミ−ア!見て時間が微妙に開いたのでさてどうしようと思ったら「我が至上の愛~ アストレとセラドン~」をやっててエリック・ロメ−ルって確か「緑の光」見た覚えが…まだ現役だったんだ〜とひっかかったのとフランス語を習っているのでなるべく仏語使った映画観ないとってことで見てみました。今回はチェ二部作の感想の予定だったけどアストレ〜のショックがでかかったのでこっちを書きます。衝撃がでかいうちに…。

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日本版は文芸エロを期待した客を狙ってるかんじだけどこっちは映画観た後だとかなり笑える場面です

原作はフランスの貴婦人のサロンで大人気だった5000P!の長編らしく、その一部を映画化ってかんじなんだけど「アストレ」ってタイトルってことはこのヒロインが主役で活躍するんだよね…?なんか感情の起伏が激しかったりそうでもなかったりとキャラがよくわからなかった。セラドン主役の方が面白い物語になるんじゃないのかな。すごい変わりもんだしセラドン。

今の凝ったカット割りやエフェクトがない映画が久しぶりなのでクラシックというかアナクロというか素朴な映像と音でかなりびっくり。BGMもないし自然の中をてくてく歩く場面とか自主映画っぽいというか。でも観ているうちに絵画のような映像にうっとり。絵と音を同時にとる派なのでかなりロケ地を制限されたらしいですがこんな土地がまだあるところがすごい!と感動。ほんとに牧歌的でゆったりしたテンポに癒されます。衣装も5世紀フランスなのであんまり見た事ないタイプのデザインで新鮮。男性がストンとしたワンピ−スみたいなの着てたりとお洒落。微妙な淡い色合いとか柔らかそうな白のブラウスとか可愛かった。ほんとに古典絵画の再現です。

しかし、そんなゆったりした映像なのに話は奇天烈。序盤の流れは雑誌の紹介文で見てなんとなく知ってたんだけどその後の展開が驚愕。その序盤も展開が早くてびっくり。始まって10分もしないうちに入水自殺するセラドン。アストレもだけどカップル揃って感情の起伏激しすぎ。
すんごい濁流(とんでもない勢いの真っ黒な川)に飛び込んだのに助かるのもすごいけど顔がよかったから丁重に扱われるという展開もすごい。ここでセクハラされている場面をポスタ−に使っています。本編見た人は「ここかよ!」と脱力必至。
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絶賛セクハラされまくるセラドン。顔がいいという事がここまで物語に関わって来るとは…

台詞まわしも動きもかなり大仰です。結構私レベルでも聞き取れる仏語が多かったから現代のフランス人が見たら古いかんじかも。主演の2人アンディ−・ジレとステファニ−・クレイヤンク−ルがすごい正統派美形なのでそういう大仰さも似合ってたけどSWでのル−カスもだけど年取ると正統派美形カップルの絵を撮りたくなるものか。あまりに美形の2人だと馬鹿っぽくみえるというか、映画のワ−ストカップルに選ばれたのも納得です。EP2のデ−トのとことかコントみたいだったもん。

ここからネタバレ入るので未見の方は飛ばして下さい。
世話になったのに「こんななら川で助からなきゃよかった」的な事を言っちゃうセラドン。セラドン、序盤から入水自殺とか飛ばしてますがこの後かなりやりたい放題言いたい放題の不思議キャラです。なのに衝動的に木に彫った詩の字が印字のようにしっかりしてるのが笑えた。顔だけはいいセラドンが気に入ったマダムにこのまま好きにされるのは嫌だ!と思ったレオニ−ドに女装させられて城を抜け出すセラドン。海外版の↑のポスタ−はこの場面を使っています。でかい女性が女装セラドン。海外の人も「ここかよ!」と思ったはず。

レオニ−ド、セラドンは顔はいいけど中身がねと思ったのかアストレとの仲が壊れないだろうと思ったのか「恋人としてじゃなく妹としての愛情をちょうだい」といいます。賢いレオニ−ド。彼女の働きがなかったら大変な目にあってたのにいまいちわかっていないのかセラドン、「村にも帰らないし森で暮らす」とか言い出して実際暮らし始める始末。地面にそのまま寝ちゃったりかなりラフな森生活。セラドン論理によるとアストレにもう会わないといわれたからには彼女に従うのが愛の証だそうで…それにしても家族も恋人も死んだと思って悲しんでいるんだから生きてるくらいは知らせてやれよと思うんだけど詩を歌ったりとかのんきなセラドン。

ここに賢いレオニ−ドが僧侶を連れて来て説得するんだけど見事にスル−。でも僧侶は「娘に似てるからたまに会いにくるね」とか行ってほんとにちょくちょく会いにいくんだけどセラドン、たしかに美形だけど顎とか普通にがっちりしててるんだけどどんだけごつい娘だよ。顔がいいだけでここまで優遇されるセラドンにびっくりですよ。んでアストレご一行に偶然遭遇するんだけどこのご一行が地図もないのに軽装で森に入って案の定思いっきり迷う。で、しょうがないから野宿だ!なんだけどその軽装のまんま(ノ−スリワンピのまんま)野原に散らばって寝てるのがすごいシュ−ル。セラドンも何も掛けずに草の上に寝てたけどロワ−ル地方って暑いの?夜露とかついちゃうと思うんだけど足とかはだけて寝てるし。その開けた足を見てつい近づくセラドン。というか近づきすぎてアストレに気づかれるし。でも僧侶には「彼女には見えなかったはず」とか言ってるし。ここのすごいダッシュのセラドンは笑えます。

僧侶とレオニ−ド、アイデア絞ってアストレに会える機会を考えて、僧侶の娘として会うというあトンデモ計画を提案するんだけど今までアストレがもう会いたくないっていった!って頑だったセラドンが初めてプランに乗ります。というかノリノリです。髭を気にしたり声を変えるのは得意です♪と自慢したりやる気満々。城抜け出す時にやって癖になったのか。いや、女装してても特殊メイクとかじゃないし恋人にはバレるでしょ?とかは誰も思わず女装作戦開始。出来上がったのはものすごいごっついお嬢様で、あきらかに怪しすぎ。これは即バレかと思ったらびっくりなことに元同僚の羊飼い仲間にも「僧侶のお嬢様誰かに似てるわね〜あっセラドンか」レベルの話でスル−されるすごさ。肝心のアストレは本気で僧侶の娘さんと女同士の友情というか愛情を深めてるっぽいし。このノリのまま話続くの?と不安になった瞬間、唐突に大団円フィナ−レで二度びっくりでした。今まであんなに頑だったのは何だったのか…。セラドン、頑張ったのは女装だけだったような…。エンドロ−ルが終わった瞬間、妙なため息のような声があtこちから聞こえ、皆が予想外の映画だったことを感じました。なんかすごかったです。怪作です。エロいといえば牧歌的なエロなんだけど多分ポスタ−で勘違いしちゃうよね。セラドンの珍道中/女装編でした。

はてしなくゆるいかんじが好きな人、綺麗な人たちが変な事やってる映画が見たい人、多少のことは笑って許せる人におすすめです。あと自然や人物衣装は本当に綺麗です。自然光の中でこんだけ綺麗なんだから本当に美しいんだろうね〜。
書き始めたら異常に長くなってしまいました…。読みにくいと思います。明日は映画の日!でオ−ストラリアが見たいです。多いだろうな〜。
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by 7_7seven | 2009-02-28 22:54 | わ行の映画