「僕らの時代」で仲井戸麗市・夏木マリ・泉谷しげるの対談。昔から音楽仲間の3人特に仲井戸麗市さんはめったにテレビに出ないので夏木マリさんの誘いならということで実現できたと言うことです。
夏木:男は一晩連れて歩きたい女をいい女と言う。女は一生連れて歩く男をいい男って言うんですよ。
印象的だったのは清志郎さんに依存してたというチャボさんの話と、それを受けての依存することをやめるよう努力してる泉谷さんの話。
仲井戸麗市:親父とお袋が認知みたいになっちゃってわかんなくなったことと、清四郎がいなくなったことが重なった時期があって。
そしたら何か全部吹っ飛んじゃった時があって、自分のやってきたタッチが全部なりたたなくなったというか突き付けられた事はとても大きかった。
こんなこと言わないほうがかっこいいから言いたくないけど。それはロックもへったくれもなかったから。
泉谷:最近の自分は何してるかというと、とにかく依存しないこと。誰かさんがいないと困る的なところが80年代まであったのよ。それがこれよくないなと思って。1人でも戦えるようにしないと。
清志郎に依存するのはすごいよくわかるだけに俺も依存してたから。だから何とか依存力…タバコもやめたし酒の付き合いもやめたし。大好きだった、でもやめて1人でとにかくこれはチャボに勝つぞギターを的な。
夏木:それはなんで気がついたの?
泉谷:やっぱり自分のギターが上手くなりたい笑
中略
夏木マリ:家族って言う事とか考えさせられる映画だったから2週間撮ってるときに久々にこの私でも家族とか愛すると言う事を凄く感じた時間だったの
泉谷:こう言ってはなんだけど結局夏木マリでも愛がどうだって言うのは副産物であり、あるいは映画なら映画と言うもう一つの角度からじゃないとそこはいかなかったわけじゃない。
仲井戸:でも逆いくとそれは映画也の価値だね。
泉谷:だからテレビだったり本であったり歌だったり音だったりと言うことがあって初めて愛と言うものを考えられる。じゃぁ自分の日常の中で考えられるかと言ったら
仲井戸:いいこと言ってるね泉谷
泉谷:俺は考えてないような気がする。
中略
泉谷:だからもしかしたら音楽とかこういう副産物っていうかリハビリかもしんねえな。
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泉谷:出会う前の2、3年前までは赤面症で車もダメで船もダメですごい神経症だったの。これじゃぁ自分は泉谷しげるになれないなと。これは何とか変えなきゃいけないと。孫悟空とかいろんなイメージしてめちゃくちゃな酒飲みで傍若無人でということをイメージしたわけ。
夏木:最初からクリエーションしてたんだ
泉谷:これは作りもんです(笑
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泉谷:チャボさんの自分の職業はなんですか?
仲井戸:バンドマンかな。そういう言い方が気にいってるけど、ミュージシャンはちょっと立派すぎるし。バンドマン。
昔はでもお巡りさんに捕まった時交通違反とかね。バンドマンと言い切れなくて自由業とかって「バ…」ていいかけて自由業って。そういうのが悔しくてさ。でもバンドマンでちゃんと言いたいっていうかさ。
泉谷:いやー昔っぽい言い方だけどカッコいいね!
ロックとは?
仲井戸:何かパスポートみたいなもんかな。ある時期からね。社会との接点じゃないけど。それがないとこういうとこに来れないわけだから。清志郎や泉谷と出会った時もそういうロックてものがなかったらあってるわけないし。
そういうパスポートがなかったら多分出会ってないから。そういうことの意味合いを当時からそうなんだろうけど、それを名前をつけたるようになったらパスポートみたいなことかなと言う。
だって社会の前に立てないもん俺。そういうものがないとやっぱり。
泉谷:パスポートってのは面白いいい方だね。でも精神的に自分に自分の力で押しつぶされることあるわけじゃない。
仲井戸:年中
泉谷:辞めたいとか思っちゃう?
仲井戸:それはない。止める事はありえないから。
夏木マリさんも素敵でしたがチャボさんがTV久しぶりにもかかわらず会話上手で核心に迫る言葉多いし自己開示も凄く自然で、でもミュージシャンとしての矜持があって魅力的でした。
あと泉谷さんの前向きな真面目さとブランディングを昔からしているのに驚き。ここまで現役で売れ続けてるのも納得です。