ナショナルシアターライブ コリオレイナス Coriolanus
2014年 04月 25日
マーベル映画だとまわりが巨大なので目立たないけどすんごい身体しててびびった。
今回の構成
初めにスタッフやキャストのインタビューが流れます。映画のDVDの特典映像みたいなかんじで傷のメイクとか映像に残す為か結構本格的に作ってて感心。
構成としては初めにインタビュー→本編1時間40〜50分くらい?→休憩15分(スクリーンに劇場映ったまま時間がカウントされてるのでわかりやすい)→スタッフインタビュー→本編1時間くらい?スタッフロールでエンド、でした。途中休憩入るのでトイレ近い方も安心!
予習するかしないか
英国でチケット即完、女子高生が大挙、とか世界で一番セクシーな俳優(スタッフさんはそこはまあまあね、と流してた)とか人気先行っぽいかんじと思わせて、当たり前ですがめちゃくちゃ見応えあります。これから見る予定の方で原作知らない方、観賞予定1回の方は台詞量がすごいのとトムさんの見所多すぎなので字幕追って内容追って…だと色々見逃すのでwikiで十分なので大まかな話の流れでも頭に入れておくとすんなり見られると思います。私は後にも書きますが「英雄の証明」見てたので大分見やすかった。もちろん何回か観に行くとかの方は予備知識なしで展開を楽しむとすごい浸れると思います!
※内容ネタバレあるのでお気をつけ下さい
トムさん熱演!
戦争の神!みたいな将軍の役なので元々長身な上にめっちゃ鍛えててすごい身体になってます。血みどろになる、水をぶっかけられる、男にキスされる(でもその後奥さんに唇守った!みたいなことも言ってたので本当はやってないのかな?)、逆さ吊り、など色々大変な展開に。
正直コリオレイナスは共感しにくい主人公なので(トムも言いにくい台詞があったとか)感情移入しにくいし政治色強い上に古代ローマの話だし〜なんですが、人の動きとかは現代とも重なるので引き込まれます。戦争で英雄に〜政治で国から糾弾ってよくある事だし、手のひら返しの場面もあるあるで。原作の終盤の展開は賛否あるようですがトムが演じる事で悲劇性が強まったような印象で私はよいキャスティングだなーと思いました。
魔性の将軍 コリオレイナス
コリオレイナスの予備知識ゼロで「トム・ヒドルストンがシェイクスピア劇やるんだって!」で見にいったら後半の「魔性の将軍コリオレイナスの争奪戦」の展開はびっくりするかと思います。
オーフィディアスから「新婚の妻が初めて我が家に足を踏み入れるのを見たときよりも有頂天」と言われたり、シャーロックの兄ちゃん役のマーク・ゲイティス演じるメニーニアスから「親友(Lover)」と呼ばれたり、ラストの展開もああいう演出とは知らなかったので唖然でした。映画版よりオーフィディアスの辛さが出てたかも。
監督もレイフです
比べて楽しい「英雄の証明」
「英雄の証明」は舞台を現代に移してコリオレイナスをレイフ・ファインズ、オーフィディアスをジェラルド・バトラーが演じてて今回の舞台版より2人の対決かつ愛憎をしっかり見せた内容です。レイフ・ファインズは特殊部隊で訓練して(しすぎて肉ダルマみたいに…)これまたすごい身体に。
何といってもヴォラムニア役のヴァネッサ・レッドグレイヴがすごい母親で圧倒されます。軍服似合いすぎ!メニーニアス役のブライアン・コックスもヴァージリア役のジェシカ・チャステインも素晴らしい上に戦いもリアルだし、クールな作風なんですが、あっという間にレイフのカリスマで軍乗っとられるジェラルドとか、わがまま肉ダルマみたいなレイフとか、とぼけた味があったし、その2人のすごい愛憎もかなり見応えあるので今回の劇で他にも見たいなーな方はおすすめです。
3000円の価値十分にあり!の映像です。トムさん他の映画でも思うけど舞台でも瞳の表情が多様で素晴らしい。そして首が綺麗で長いのでナイフを当てられる場面がよく映える。
ロキ役で人気が出たのはいいけど本人戸惑ってるんじゃ〜と思ってたけどこういう舞台もやっていったら心配無用だなーと思いました。時間が厳しいけどもう一回行こうかな!と考え中です。