アイランド THE ISLAND
2005年 07月 20日
予告をはじめて観た時「これってネタばれしすぎじゃ」と心配した映画。しかもネタばれはCMまで。おまけにもうすぐ日米同時公開にも関わらずちっとも宣伝に力入れてないし。試写会は厳重チェックでバットマン(これもワーナー)に続き金属探知機登場。こういうのってワーナーが一番熱心な気がする。オーシャンズの時もやたら厳しかったしトロイの時も注意のポスターあったし。それよりDVDの特典映像とかに力入れて欲しいよ。ファン心理があんまりわかってない映画会社なイメージ。さてそんな会社とドリームワークスがマイケル・ベイでどんな映画を作ったのかというと
途中出てくるマイケル・クラーク・ダンカン(あの出番はいったい…)のポスターかっこよかった
ネタばれしててもあんま関係なかった…そういう謎解きを楽しむ映画ではなかった。マイケル・ベイだしねー。話はSFでよくあるタイプの話だし映像や世界観もどっかでみたようなかんじ「アイ・ロボット」「マイノリティリポート」「マトリックス」「トータルリコール」「キャシャーン」etcのイメージと重なる。だからオリジナルなものが少ないなーってかんじなんだけど、それにマイケル・ベイ印の大破壊アクションがてんこ盛り。車からヘリからビルからなにからなにまで壊しまくり、爆破しまくり。主要二人は宇宙戦争以上のミラクル多発。マイケル・ベイ独特のけれん味たっぷりの演出も冴えまくりでカメラは廻り、画面はエフェクトでハレーション起こしそう。乗り物に一番気合い入っててカーチェイスというかふたりが乗る飛行バイクみたいなのがかっこよかった。
出演者は好きな俳優ばっかりで、特にメリック役のショーン・ビーンが最高!「ナショナルトレジャー」のおまぬけボス・ハウからマッドサイエンストに?と期待してたら…やっぱり今回もおまぬけボスでした。ド悪役なのに脇が甘いというか、普通の人でも慎重になって信じそうにないものをあっさり信じて大喜びしたり、博士なのにあちこち動いて営業までしてたし。とにかく見てて飽きない面白い大ボスでした。ストーリー的にはメリックをもう少し突っ込んで描くとテーマの怖さやサスペンス性が増したのに、勿体ないかんじ。あとユアンはまたも純粋培養な役で、二十三重に演じるところもあってやりがいあったと思う。スカーレットもめちゃ魅力的。マイケル・ベイはアメリカっぽいというか女の人を色っぽく魅力的に撮るのが上手いなーと感心。CKの広告そのまんまなのは笑ったけど。まだ使ってるんかい。ユアンとは「ビッグフィッシュ」コンビのブシェーミもよかった。飄々としたかんじはさすが。ジャイモン・フンスーはもうけ役なんだけど、やっぱかっこよかった。コンスタンティンのミッドナイトもめちゃくちゃお洒落でかっこ良かったけど、身体の線が本当に綺麗なんだなーと再認識。しかしユアンはSWにロボッツにアイランドと売れまくりなのに来日してくれないのねー。
おまけ。メリック社の公式HP→www.merrickbiotech.com/