ブラザーズ・グリム BROTERS GRIMM
2005年 10月 26日
マットもヒースも別人のよう…。音楽がチャイコフスキーのロミオとジュリエットに似てた
タイトルだけだと地味ーに民話収集を続ける真面目な兄弟ってかんじだったんだけどやっぱギリアム監督なのでそんなことは全然ありませんでした。CG少なめのヴァン・ヘルシングというか 暗さのないジェヴォーダンの獣というか純愛のないスリーピーホロウというか、ギリアム作品らしくどこかすっとぼけたかんじで面白かった。チラシとか見ると全然違う方向で宣伝するみたいで、ダークファンタジー期待していくお客さんには酷なことになりそう…。でも普通のギリアム作品を期待していってもがっかりするという難しさ。ギリアム作品にしては不思議なくらいまとまってるし。
映像の独特さは健在。でも洗練してえぐみはなくなったかも?塔や村、脇役のキャラクターまでしっかり凝っててよかった。ストーリーは単純なんだけど組み方が変則的で見てて疲れる。俳優は皆素晴らしかった。グリム兄弟サイコーにおかしい。マットはもみあげがやばいしヒースは髪がやばい。(ヒースの地毛でありませんように…)そしてなぜか兄のウィルが好かれまくりキャラに。特に後半はギリアムのウィルへの思い入れなのか悪ふざけなのか面白い事になってた。ラスト近くのあるシーンの時、観客が一斉に前のめりになったから監督の狙いは正しいのかも?続編あったら見たいなー。モニカ・ベルッチがとんでもなく美しかった〜。