スタンドアップ North Country
2006年 01月 12日
こわいよセロン!なんかダンサーインザダーク思い出す
まずなんといっても悪役俳優なふたりが超いいひと役っていうのにびっくり!ウディ・ハレルソン、笑いながら殴ったり銃乱射したりしないで弁護士!しかも女に初な元ホッケー選手て。一方12月はTVで二週連続で殺されてた(007とサウンドオブサイレンスにて。しかもヘリから落されたり生き埋めにされたりとひどい死に様)ショーン・ビーンが死なない・いいひと・片金・時計オタク・愛妻家の奥さんを熱演!この映画のキャスティングディレクター、チャレンジャーというか狙ってると言うか。しかも序盤はウディが女の子の誘いを断ったためにホモ呼ばわりされ、その直後に奥さんと踊るショーンを意味ありげに見つめるというシーンが必要以上に冗長に描かれてたけどあれは一体。ショーンに片思いで田舎に来たのに奥さんからシャーリーズを宛てがわれ、という話だったらせつないわー(妄想で勝手にせつなくなる私)。ショーン・ビーンは激烈にいい旦那さんを演じてて会場から「嫁にしてー」という声が聞こえてきそうでした。やっぱ声がいいなあ。サミーとの会話が泣けた。
作品自体はこれあんまヒットしなかったらしいんだけどわかるような。とにかく裁判に至るまでの出来事が不快。女性は見てて憤慨するし、男性は居心地悪いだろうし、見るべきセクハラするタイプの人はこういう映画みないからセクハラしない人が見る訳で、すごく嫌だろうなー。裁判としても組み立てが悪いと言うか裁判で盛り上げるには弱いし、やっぱ親子愛が一番ぐっときた。お父さんがまたいい演技でさー。演技は皆よくてシシー・スペイセクもさすがだった。シャーリーズはホワイトとラッシュがうまいなあ。また微妙に嫌な面も演じてるから主人公が「こいつ全面的には応援したくない」って気持ちにさせるんだよね。「モンスター」もそうだったし、そういうとこはほんと上手いと思う。あっそれと昔TV東京系でやってたシネマ通信のラスティが出てた!メジャー映画で見るのは「パーフェクトストーム」以来かも。ちゃんと女優やってて嬉しかった。