ロード・オブ・ドッグタウン LORDS OF DOGTOWN
2006年 01月 18日
アメリカと日本ほぼ同じデザインだけど顔が見えてないからなんか怖いかも
今のスケボーはもちろん、その歴史とかも全く知らないしZ−BOYSやドッグタウンの知識も全くなかったけどものすごく楽しめた。新しいカルチャーが生まれる時の熱気とかうねりみたいなのがよく出てたけどそういうのよりすごく真っ当な青春映画になってた。好きな事を通して友情を育んで、でもその好きな事が発端になって壊れる関係のせつなさ、それぞれの思惑は理解出来るから誰が悪いって訳じゃないのに皆で造り上げて来たものが破綻してしていく様を一歩引いたかんじで撮っててよかった。主要3人の誰にも寄らず、しかし突き放さずの視線を監督がもって撮ってるのが伝わって、ラストまでのそれぞれの感情の揺れや流れが手に取るようにわかる。ラストは美しすぎて場内涙の嵐。決して「泣かせますよ」な盛り上げはしないんだけど静かに心に感動が満ちるような映像で泣けた。
俳優3人はこれから絶対ブレイク(死語)すると確信。皆ルックスもいいけど演技も絶妙で青年期特有の頑さや狡さまで見事に演じててすごいなと思った。ジョン・ロビンソンはエレファントでも透明感あって素晴らしかったけど今回も独特の存在感見せてた。
遊びまくったり逆に勉強ばっかりしてたり友達がいた人もいなかった人もどんな青春を送った人にも響く青春映画。めずらし。フィンチャーが製作と知って大納得。さすが&早く新作とって。