主に洋画新作映画の感想を中心に俳優やミュージシャンのTVでのインタビュー書き起こし


by 7_7seven
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秘密のかけら WHERE THE TRUE LIES

随分前に見た「秘密のかけら」
「ヒストリー・オブ・ヴァイオレンス」のデヴィッド・クローネンバーグと並ぶカナダの監督のアダム・エゴヤン監督。カナダってイメージに反して案外心象を描いた独特の味を持ってる監督が多い。この作品は出演俳優以外はほぼ前情報なしで見たけどそれがよかったのかかなり面白かった。
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むーこのポスターじゃお客はこないよう。せっかくケビンとコリンの共演なのに。

話は現実と回想と証言とが交錯するこれまた「羅生門」のような構造。回想シーンのインテリアや服装、コリンとケビンの芸達者ぶり、当時の芸能界の雰囲気が素晴らしい。ふたり演じる芸人のなんともいえない感情のやりとり、ラストシーンが終わってもう一回ファーストシーンを見たくなる、でも見たらせつなくなってしまうような終わり方にこの監督の人生への姿勢がわかる。あとエゴヤン監督の辛辣な女性への目線も面白い。ヒロインから嫌な女でびっくり。また中途半端な野心もってるという絶妙のキャラクターで見始めはすごくむかつくんだけどラストまで見るとこういうヒロインじゃないと駄目だった、というのがよくわかる。

しかし主演二人はほんと上手いなー。そして役者根性がすごいなー。コリンなんかダーシー様なのにあんな思い切った役を。芸人っぷりからバックステージでの演技、ケビンへの複雑な思いの表現、現代に戻ってからの表情などなどほんっとーに上手いなと思った。もちろんケビンも演技派全開で破天荒な芸人の繊細さを丁寧に演じていて、このふたりが現実感のある役になってた。あーでもその二人がお互いを思い合ってやったことが切ない。エゴヤン監督の怜悧で優しい視線が感じられた。
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by 7_7seven | 2006-03-08 23:42 | は行の映画 | Comments(0)