ライズ RIZE
2006年 03月 09日
マドンナのPVとかでも取り上げられてるクランプダンスの生まれたサウスセントラルを三年かけてとったドキュメンタリーなんだけど監督はセレブを撮影するカメラマンとして有名なデヴィッド・ラシャペルで、こういうハリウッドに近いのに全く次元の違う土地に興味持ったのが面白い。
ポスターとかはさすが人気写真家ってかんじ
予告とかTVでの紹介とかでは創始者のトミー・ザ・クラウンを追って行くのかと思ったけどそうでもなく、かといってダンスバトルも中途半端、サウスセントラルの現状もいまひとつ、というかんじでドキュメンタリーとしては色々詰め込みすぎて却ってピントがぼやけた感じになってしまったのが勿体ない。ドミュメンタリーという手法を選んだならではの映像になりきれてないというか。
しかし!ダンスはほんとすごいとしかいいようがない。でも怒りとかエネルギーをぶつけるというのが主題になってるっぽい表現の仕方で、自分のために、自分を解放するための踊りという印象でダンサー本人としてはもっと違う意味もあるんじゃないかなーと思ってしまった。見た次の日がバレエ公演というまさに正反対(フリースタイルでなく人に見せるためのプロの踊り)なんだけど根っこは同じなのになーと。クランプダンスはもう一歩先に進めると思うんだけどー。
ロード・オブ/ドッグタウンもだけどアメリカのきつい環境の土地には新しい文化が自然発生して若者の怒りとかエネルギーの発散のツールになってるのが面白い。しかしアメリカで生きていくってきついなあ。