タブロイド Crnicas
2006年 04月 07日
仕事が忙しく、かつ心が荒廃してくると重い映画が平気になるのはなぜ。クラッシュもタブロイドもホテルルワンダもどんと来い!

やっぱ地味なポスター。
「シティ・オブ・ゴッド」とこれ見たら南米にはこわくていけません。これ見て色々情報見たら南米の連続殺人犯って桁が違うというか、この映画のモデルにもなったみたいに170人とか、もう目眩がしそうです。冒頭のリンチ場面も信じられないし(あの雰囲気が嘘っぽくないのがすごい)シティ〜を見たときも思ったけどほんとに普通に人が死んじゃうっていうのが何ともいえない気分。この映画はさらにマスコミに関わる主人公らの功名心や野心や正義感の危うさや弱さ、脆さが出てて見始めはほんとどーんと落ち込んでしまった。また見てるうちに慣れてくるのも自分にがっくりきちゃうというか。
ストーリーは弱い、かなり?な行動をとる主人公三人組にイライラしたけどそれはどうでもよくて監督は人間の底知れなさを描きたかったかんじ。やってることとそのやっている人間の相容れなさ。アンタッチャブルで無表情で部下を殴り殺すカポネがオペラに感動し泣くシーンを思い出した。自分が好感を持つ人物に醜悪な部分を見つけた時、または自分の中に見つけた時、どういった行動をとるか。この映画の選択はかなり苦いかんじだったけどそのグダグだしたところがよかった。ロミオ&ジュリエットでおなじみのジョン・レグイザモはじめ俳優は上手い人ばかりだった。レオノール・ワトリングもよかったなあ。南米独特の雰囲気に酔って帰ったらTVで東京タワーやってたんだけどあまりの雰囲気の違いに笑ってしまいました。もの食ってなさそうな主役の恋人達に脱力した。寺島しのぶめちゃこわい。