主に洋画新作映画の感想を中心に俳優やミュージシャンのTVでのインタビュー書き起こし


by 7_7seven
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かもめ食堂

3本目は「かもめ食堂」。正直、最近の群ようこ作品があまり好きでないのと予告であまり乗れなくてあざといかんじの映画かなーと心配だったんだけど杞憂でした。口コミなのか大ヒットしてるみたい。
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地味な作品なのにこのヒットは一体

「ヘイフラワーとキルトシュー」でも思ったけどフィンランドていいなあ。あのゆったり感、空気感。この映画もフィンランドの空気あってこそだと思う。和食が映画みたいに受け入れられるかはおいといて、可能性はありそう、と思ってしまう。デンマークとかフィンランドいってみたいなあ。いくらくらいかかるのかしら。

それはそうと映画の話。ストーリーは特に何もってかんじで淡々と進む。汗や涙、ドロドロした人間関係もない。大きなラッキーもアンラッキーもなく、セックスに関する事どころか淡い恋心的な描写もない。映画にそういうものを求めていく人にはかなりおすすめできない映画。親しくなっても敬語を崩さない3人の距離感とかありそうでないってかんじで一種のファンタジーなんだなと思った。スーツケースやプールのシーンはそれを強調したのかも。やるべき事を見つけ、自分なりにコツコツやってたら報われますって事を信じられると言うか。あの整然と無機質な食堂もいいなあ。あれが微妙に古かったりぬくもりが感じられるようなものだったら全く違う映画になってたと思う。リアルに描いて「人生は厳しいのよ!」とか「人生こんなもんですよ」とかいう陥りがちな視線を徹底的に排除してあってそういうのに飽き飽きした人に受けいれられてるのかも。

主演3人ともいそうでいないキャラクターだけど特にサチエは小林聡美にしかできない役。彼女の佇まい、どんな親しい人にもある一定距離を置いてそうな雰囲気がある。あともたいまさこはすごいね。彼女の顔のアップだけで笑いが起きてた。片桐はいりは一番難しい役柄だと思うんだけどほんとに上手く演じてたと思う。過去のない男の人もちょっとしか出番ないけどさすがの存在感でよかった。

観客に年配の男女が多かったけどなんか納得。働いている人、頑張っている人を肯定するファンタジーってなかなかないし、TVドラマは若者向けばっかだし、中高年向けって渡鬼みたいなのやサスペンスみたいなのって思われてるし。こういう水のような作品も見たくなるよねと思ってしまった。んーしかしこれ休み中に見てよかったかも。仕事に疲れてるとき見たら泣いてたかも。ああGWあと2日。そしてアマゾンから本届いちゃった。9冊。さあどうする。(読めよ)
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by 7_7seven | 2006-05-04 01:34 | か行の映画 | Comments(0)