佐賀のがばいばあちゃん
2006年 06月 18日
原作が話題になったときに立ち読みで読んでうっかり泣きそうになったのと招待券があったのであんま期待せずにいったら結構お客さん多くてびっくり。全体に高齢なんだけど小さい子とかもいていいかんじ。昨日の「STAY」と比べたら大盛況よ。
とにかく原作はおすすめ。いいエピソードてんこもりです
「3丁目の夕日」が高度経済成長時期を扱ったノスタルジーだったけどこれは昔を懐かしむというよりこんな生き方もいいんじゃない?というような明るさを描いた作品。幸せって気の持ちようというか捉え方よなーと思えるおばあちゃんと孫の物語。このふたり、深刻に生きてたらどうにでも堕ちていきそうな境遇なのに他人を羨んだり貶したり僻んだりせず、頼らずしかし感謝はし、でも全く偽善的でない、周りの人も哀れんだりしない、でもわからないように助けているっていう、昔のひとってこういうかんじだったんだろうなー。お金はないけど(つーかなさすぎ)ひたすら明るく身の丈で生きて行くことがしみじみ素晴らしいことだっていうのが伝わってくる。
残念ながら原作ですごく感動したエピソードが2つなかったのが心残りだけど(野球選手のエピソードと野球部のエピソード)全体的によくまとまってた。緒形拳がさすがの存在感で懐の深い人物を飄々と演じてて印象的だった。山本太郎もよかったなー。原作でも映画でも、男の子のお母さんを慕う、思いの強さに泣ける。女からみると想像出来ないくらいの強さに圧倒される。