マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋 Mr. Magorium's Wonder Emporium
2008年 02月 06日
こっちの方が作品の雰囲気にあってるかも。OPとEDのアニメーションがかわいい!
監督は「主人公は僕だった」の脚本を書いたザック・ヘルム。「主人公〜」は地味だけどきちんと感情を積み重ねていく演出でよかったけどこの映画も画面は派手だけど登場人物の感情に沿って展開しててよかった。やっぱ地味だけど…。そしてその堅実な演出がいいとこであり、悪いとこでもあるというか個性的なキャラクター、マゴリアムおじさん、自信喪失中のモリー、堅物の会計士ヘンリー、風変わりな少年エリック、それぞれの心象を少しずつ描写しているので(でも群像劇ではない)焦点が定まらずちょっともったいないかも。ターゲットがどこにあるかわかりにくい。はじめカラフルな映像から子供向け?と思ったけど人生を自分なりに終わらせようとする心境は(ダスティン・ホフマンがナタリーに語る場面は特に素晴らしい!)ある程度年齢がいってこそ味わえるものだし、モリーの自分に自信が持てない等身大の悩みを抱えたかんじは若い女の子向けだし。話も暗喩的で子供が見ても面白いといえるかどうか。でも100分以内だし吹き替え版もあるしやっぱ子供版なのかな?
俳優はダスティン・ホフマンはもちろんナタリーもよかった…んだけどナタリー地味ふだなあ。堅実なとこが地味に見えちゃってるというか。キーラが脱ぎまくりつつ色んな作品に出まくってプロデューサー的な仕事もこなして見事評価の高い作品をつくってるとこと比べるとちょっと慎重になりすぎて女優として伸び悩みつつあるかんじ。どっちも好きだから冒険もしてほしいなー。
会計士のヘンリー役のジェイソン・ペイトマンは地味(また地味かよ)なユアン・マクレガーってかんじでなかなか。子役出身で成功した希少な人らしい。「スモーキン・エース 暗殺者がいっぱい」は刑事の役?話題作「juno」にも出演してるようで楽しみ。とにかく!ぬいぐるみとのからみがかわいすぎ!!!あれだけでご飯三杯いけます。特に中盤〜ラストとか涙ですよ。あとエリックとの筆談も。エリックとの寸劇もうまかった。主役でもあるおもちゃ屋もすばらしかった。すーっといたくなるような雰囲気でいいなあ。ラストのアニメまであっという間で見た後もふわふわしたかんじのなかなかよい気分になれる映画でした。感想短いつもりが案外書いてるし。